37 デジタル&エコ

デジタルとエコの行方

 
世の中、デジタルである。エコである。
 
レコードからCDに、カセットテープからMP3やAACに、カメラもデジタル、ビデオもデジタル、テレビもアナログからデジタルに、ラジオだってiPhoneやiPodで聞けるのである。よくは知らないが、デジタルパーマなるモノまであるらしい。
 
で、エコを合い言葉に本当に地球に優しいかどうかは別として、次々と新商品が販売されている。エコカー、LED電球、その他エコ商品の数々。
 
そんな中、季節的にはちょっと早いけど夏の風物詩「花火」は未だにデジタルでもなければエコでもない。
 
花火というのは、まさにアナログで、爆薬を爆薬で打ち上げて爆発させているわけだから、CO2も排出すれば煙や花火本体の飛沫がゴミとなって降り注いでいるわけ。実にアンエコである。
 
なので、そのうちデジタル花火というのが開発されて、ナイヤガラみたいな仕掛け花火はLEDで、普通の花火はレーザーで夜空に映し出されて、ノートパソコンで同期コントロールされたデジタル音源で爆発音を再生するようになったりするのかもしれない。なんとも風情のないことになるケド。
 
ま、ずっと以前からレーザーによるイルミネーションショウは存在しているし、シンガポールやラスベガスには噴水とライトアップを利用したものもある。でも、今のところ花火がそれらに取って代わられそうな流れは私の知る範囲ではない。
 
でも、もしデジタル花火が開発されたら雨降りでも花火大会が開催可能になるかもしれないけど、人ごみの皆が傘をさしたら、さぞかし花火を観にくいだろうなぁ。
 
 
 

(2014.4.15作成)