21 NSトラブル

帰り着けないなんて初めてなんですぅ

 
それは昨年9月、ミーティング参加のためNSで浜松へ行った帰り。
 
当初は、往路と同じく神戸からフェリーに乗って帰ろうと思っていたんですが、吹田ジャンクションの看板が見えた時に、
 
「このまま中国・山陽道を自走して帰れば早く帰宅できるじゃん。」
 
って思ったのがいけなかったのでしょうか、神戸ジャンクションに差し掛かった頃、3000~4000rpm辺りでエンジンが息継ぎを始め、タコメータが暴れだしたのです。
 
「タコ踊り」と呼ばれる怖い症状。
 
幸いそこは高速自動車道、エンジンの回転を上げればとりあえず大丈夫でした。
しかーし、軽い渋滞でエンジン回転数が落ちると症状が出ます。
 
そして、ふと気がつくと、「カシャッ」「カシャッ」という聞き慣れない音までが聞こえてくるんですぅ。「何?」って思ったけど走りながら何ができるわけではありません。
 
少しして淡河PAの看板が見えたので当然のようにピットイン。
スパークプラグは、その朝ミーティングで場所移動時に片肺になった時、両方とも新品に交換済みだし、一応、ざっと見てみたけどアヤシそうな所はありません。
 
とりあえずトイレに行って出て来たらポツポツと雨が、、、
 
「やれやれ」
 
仕方なく雨支度をして走り出すけど、何だか次第に症状が悪化してるみたい(涙)
80km/hくらいで車に追い越されながら、トラブルを抱えてそぼ降る雨の高速を走るときの心細さったらありません。
 
この時点で山陽道を自走して帰るのは無理と判断、少しでも近い淡路島方面へ進み淡路SAでガソリン給油してプラグ交換をしてみたり、スタンドの人にCRCを借りてプラグキャップ接点に吹き付けてみたりしたけど効果ありません。
 
仕方なく走り出したところ、5速7000rpmキープで問題なく走行できることが判明(嬉)
「いける! コレなら帰れるでぇ。」
「でも、自動車道を降りてからが大変そうだなあ。」
「そうそう! あのカスタムショップならインターを降りてすぐの所にあるぞぅ、押してでも行ける、ヨシヨシ!」
 
しばらく調子よく走行していたんですが、さすがに長時間スロットルキープは2stエンジンにはよろしくないので焼き付きが心配になってきます。
 
で、クラッチを握ってちょっとだけ煽ったら、その直後ぐらいに7000rpmでも「タコ踊り」に見舞われることに、、、
同じ「タコ踊り」でも速度が出ているので怖さが違います。
 
「ひょえ〜」
 
ヘルメットの中で悲鳴を上げながら、なんとかなだめようとしてみてもエンジンは大きく咳き込んだようになって症状は修まりません。そして、
 
「パン!」「パーン!」
 
ついにアフターファイヤーまで起こる始末。
運良く、PAの看板が見えたので逃げ込んで事無きを得たのでした。
 
そこから先述のカスタムショプに電話して迎えに来てもらうことに、、、。
 
 
<その後の診断結果&対策>
「タコ踊り」
(1)タンク内フューエルコック周辺で錆やゴミによる詰まりが確認され、ガソリンを直結給油すると問題なし
(2)タンク内清掃&コーティング、ストレーナー交換、キャブOH、エアクリーナーエレメント交換
(3)フューエルコックも交換したかったが、手に入った物よりも状態がマシだったのでそのまま再装着
 
「ATAC異常動作」
(1)アイドリング時や低回転域で「カシャッ」「カシャッ」という音とともにATACが異常動作
(2)ATACコントローラー、CDI、レギュレーターを交換したが効果なし
(3)ATACコントローラー、レギュレーター周りのコネクタ等に接点復活剤を吹くが効果なし
(4)とりあえず走行に支障はないので放置プレイ
 
つづく
 

(2009.5.4作成)